3つのクライアントの使い分け
v2rayN:PCでの設定とルーティング管理
Windows、macOS、Linuxで使うなら、まずv2rayNを検討してください。サーバー設定、購読のグループ管理、ルーティング、ローカル待ち受けなどをデスクトップの画面からまとめて操作できます。購読元が複数ある場合は、用途別にグループを作って個別に更新すると、一時的な設定と普段使う設定が混在しにくくなります。V2Rayのルールを調整するときも、広い画面で条件や出力先のタグを確認しやすいのが利点です。
Windowsのダウンロードページでは、デスクトップ版と従来のWPF版を選べます。デスクトップ版は新しいクロスプラットフォームの画面を採用し、WPF版は従来のWindows向け操作方法を維持しています。対応するプロキシプロトコルが異なるわけではなく、画面の新旧だけで設定の接続可否を判断することもできません。OSの要件と操作の好みを確認し、そのうえで実際に使うコアや関連設定を確認してください。
v2rayNを使ううえで大切なのは、システムプロキシとルーティングを区別することです。システムプロキシは、その設定に従うアプリのリクエスト送信先を指定します。ルーティングは、コアに届いたリクエストの出力先を決めます。この2つは異なる階層の設定です。ターミナルや独自の通信方式を使う一部のアプリはシステムプロキシを参照しないため、ブラウザーで接続できても、すべてのアプリがクライアントを経由するとは限りません。通信を取り込む範囲を広げる場合はTUNを検討し、権限、DNS、ほかの仮想ネットワークツールとの競合も確認してください。
v2rayNG:Androidでの利用とアプリごとのプロキシ
Android端末でV2Flyとの特別な互換性が必要なければ、まずv2rayNGを検討してください。主にXrayをコアとしており、購読をインポートして設定を更新し、接続先を選んで接続を開始するのが一般的な使い方です。初回起動時にはシステムのVPN許可が必要です。これはVpnServiceを使って端末内に仮想ネットワークインターフェースを作るための許可であり、アプリが提供する共通のリモートサービスにスマートフォンが接続するという意味ではありません。
モバイル端末で問題が起きたときは、OSの管理設定を確認することがよくあります。画面を消してしばらくすると接続が切れる場合、すぐにプロトコル設定を変更するのではなく、バッテリー最適化、バックグラウンド動作の制限、メーカー独自のアプリ休止設定を確認してください。システムVPNを使う別のアプリが動作中の場合、通信の取り込みが競合することもあります。まずVPNの使用状況を確認し、次にクライアントのログを見て、許可の問題を設定の不具合と取り違えないようにしましょう。
アプリごとのプロキシ設定を使うと、一部のアプリだけ通信を取り込んだり、特定のアプリをクライアント経由にしないよう設定したりできます。「選択したアプリのみプロキシを使う」設定と「選択したアプリを除外する」設定は、同じアプリを選んでも結果が正反対になる場合があります。高度な通信方式やセキュリティ設定を使う場合は、内蔵Xrayが対応しているかも確認してください。購読をインポートできたからといって、すべての設定項目が有効とは限りません。
v2flyNG:V2Fly設定を使うAndroid向け代替候補
v2flyNGを選ぶ主な理由はコアの違いです。「代替候補だから軽い」「機能が少ないから省電力」とは限りません。既存の設定やドキュメント、サーバー側の構成がV2Flyの機能を前提としている場合は、対応するクライアントを使うことで、コア間の設定項目の読み替えを減らせます。購読のインポート、システムVPNの許可、バックグラウンド動作の設定は必要です。Androidの通信取り込みに関する制限を回避できるわけではありません。
V2FlyとXrayはどちらもProject V関連のエコシステムに属しますが、その後の機能開発は完全には一致していません。基本的なプロトコル名が同じでも、通信方式のパラメーター、セキュリティ設定、設定形式をすべてそのまま相互利用できるとは限りません。特にREALITYなどXray固有の機能を、V2Flyでもそのまま使えると想定しないでください。その場合は設定上の表示名を変えるのではなく、対応するクライアントとコアを選ぶ必要があります。
現在v2flyNGで使っている設定が安定しており、新たに必要な機能もないなら、アプリ名をそろえるためだけに移行する必要はありません。一方、購読元が主にXray固有の設定を提供している場合、Androidではv2rayNGが第一候補です。それぞれのアプリに保存された購読、ルーティング、アプリ一覧は個別に確認してください。別のクライアントをインストールしても、既存の設定がすべて自動で引き継がれるわけではありません。